「メンタルヘルス不調を抱えていることを、会社の関係者を経由しないで直接、専門職の相談員に聞いてもらいたい」と考えている方は意外に多くいます。相談できる場を企業が従業員に提供しているということは、メンタルヘルスの取り組みとしても有効な手段です。従業員のこころの健康を考慮することが、会社全体の利益につながることは間違いありません。
皆さんはEAPサービスについてご存知ですか。
EAP(Employee Assistance Program:従業員支援プログラム)とは、メンタルヘルス対策に力を入れている企業などが、サービス提供会社と契約し従業員に提供する従業員向けの支援サービスです。
EAPでは、心身の不調というなかなか周囲も気づきにくい問題をいち早く発見対応することができ、パフォーマンスが落ちている社員を健康レベルに引き上げ、そこそこ健康ではあるが絶好調というまでは行かず、やはりパフォーマンスが落ちている社員をより良いレベルに引き上げることが可能です。
そして普段から健康でパフォーマンス力のある社員に対しても、現状を維持し続けるためのケアや、さらに活性レベルを引き上げ能力開発していくことも可能になります。
◆ EAPの主なサービス【対応できる項目の例】※ 詳細はお問い合わせください。
① 心理専門職(産業カウンセラー・心理相談員など)の職場訪問、メンタルヘルス相談
② メンタルヘルス関連の教育研修
③ マネジメント・コンサルテーション(管理監督者・人事労務スタッフ等への支援など)
④ 職場の安全衛生全般に関する支援(医療機関への紹介・ストレスチェック導入支援など)
⑤ 職場復帰支援
⑥ EAPサービスの啓発活動
⑦ EAPの効果の確認
◆ 教育研修メニューの一例(他、全社員向け内容もございます)
管理監督者は、メンタルヘルス対策の「キーパーソン(中心的な役割)」です。
効果的な管理職研修を実施するためには、定期的な管理職研修システムに組み込むことをお勧めします。
・事業場のメンタルヘルス対策の全体像の把握
・管理職の活動の位置づけの明確化
・メンタルヘルスケアを行う意義
・管理監督者の役割と心の健康問題に対する正しい態度
・労働者からの相談対応、話の聴き方と助言の方法
・休業した者への職場復帰の支援方法
・事業場内産業保健スタッフとの連携
・セルフケアの方法
・健康情報を含む労働者の個人情報保護
※ 上記の教育研修は、ハラスメント対策としても有効な内容です。